選挙の規模と運営
日本時間の2024年4月20日午前、NHKニュースが報じたところによると、現在進行中のインド総選挙について、有権者はおよそ9億7000万人に上り、10万か所以上の投票所が設置されているという。
投票期間は6月1日までとなっており、その規模は「世界最大の選挙」とも言われている。
今回の選挙は、現首相のモディ氏と、最大野党の国民会議派の間で行われており、争点の一つとしては、特に大学を卒業した若者の就職問題が浮上している。
経済的課題と政策の方向性
モディ首相は、経済成長をけん引し、雇用創出のために外国からの投資の誘致や製造業の振興に力を入れてきた。
しかし一方で、大卒者の失業率が高いという課題も存在する。
その中でも、インドの首都ニューデリー近郊で続々と建ち始める高層ビルや高級住宅の購入者が増えている半面、各地で起こる大学卒業生の就職難や、農村部の生産性低下といった問題が浮き彫りとなっている。
この状況を背景に、モディ政権と最大野党は、どちらも雇用創出策を謳ったマニフェストを掲げ、投票者の支持を取り付けようと競い合っている。