アメリカ軍部隊のニジェール駐留と撤退背景
アメリカ政府は、去年クーデターが発生した西アフリカのニジェールに駐留させていた約1,100人のアメリカ軍部隊の撤退方針を明らかにしました。
これらの部隊は、イスラム過激派などの対策を主な任務としており、サハラ砂漠南側のサヘル地域のテロ対策の拠点と位置づけられていました。
過激派組織であるイスラミックステートなどの監視に従事していました。
撤退後の安全保障と地政学的変動
アメリカ国防総省の報道官は、これについてアメリカとニジェールが部隊の撤退に向けた協議を開始し、部隊を撤退させる方針を明らかにすると述べました。
その上で、テロ対策の実施可能な方法を模索し続ける考えを強調しました。
ニジェールでは、クーデター後に軍事政権が発足し、欧米寄りの大統領が排除されて以降、ロシアとの関係が強化されています。
フランス軍も既に撤退しており、アメリカ軍の撤退が決まったことで、ニジェールに対するロシアの影響力がさらに強まる可能性があります。