別事件の被害者証言によるワインスタインの裁判、不公平との判断でやり直し決定
米映画界の元大物プロデューサーであり、#MeToo運動のきっかけとなったハーヴェイ・ワインスタイン受刑者について、ニューヨーク州の裁判所は、問われた罪とは異なる別の事件の被害者に証言をさせたことが誤りだったとして、裁判のやり直しを決めました。
ワインスタインは2020年にニューヨーク州の裁判所から禁錮23年、更に去年にはロサンゼルスの裁判所から禁錮16年の判決を受け、現在服役しています。
このニューヨーク州の裁判所の決定は、公平な裁判を受ける被告の権利を侵害したという認識の下に行われました。
ワインスタインの再審と#MeToo運動、今後の裁判の進行状況が注目
この決定を受け、検察側は「被害者に責任を持って寄り添うことは揺るがない」とコメントを発表しました。
一方、弁護側は会見を開き、「法は公平に適用されなければならない」と強調しました。
ワインスタインに対する性的暴行の告発は、2017年に多くの女性たちが声をあげたことをきっかけに#MeToo運動が広がる一因となりました。
今後の裁判の進行状況が注目されます。