日本銀行の金融政策が円安を加速
2024年4月26日、ニューヨーク外国為替市場において、円相場が一時、1ドル=158円台まで値下がりし、34年ぶりの円安水準を更新し続ける事態となりました。
この円安が一段と加速した背景には、日本銀行の金融政策決定会合の結果や植田総裁の記者会見による影響があると見られています。
日銀は昨日、現行の金融政策を維持することを決定し、植田総裁は当面、緩和的な金融環境が続くとの見解を示しました。
米国のインフレ情勢と日米金利差
また、米国の先月の個人消費支出の物価指数の伸びが市場予想を上回り、米国のインフレが根強く、FRBの利下げが遅れるとの見方が広がったことも円相場に影響を与えています。
このため、日米の金利差が意識され、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル158円44銭まで値下がりしました。
経済界からは円安の是正を求める声が強まっており、日本政府と日本銀行が市場介入に出るのかが市場の最大の注目点となっています。