運航再開と新安全システムの導入
北海道東部知床の斜里町を拠点にする小型観光船の事業者が、今シーズンの運航を始めました。
この運航開始は、おととし4月に知床半島沖で発生した観光船沈没事故を受けた安全対策の一環として注目されています。
事故を教訓に、斜里町のウトロを拠点にする知床小型観光船協議会は、乗客の安全を確保するための新しいシステムを導入しました。
緊急時の安全対策強化
導入されたシステムには、緊急時に乗客が自身の位置情報を周囲の漁船や他の事業者に通知できる機能が備わった専用の端末が含まれています。
この端末はGPS機能を活用し、ボタン一つで即座に位置情報を送信できるように設計されています。
今シーズンの運航初日には、約60人の乗客がこの端末を身に着けて出港し、事業者は10月下旬までの運航を予定しています。