汚染水発生量の顕著な減少
東京電力福島第一原子力発電所で2023年度に記録された汚染水の発生量が、ピーク時の約1/6にあたる平均で一日約80トンに減少し、これまでで最も少なくなったと発表されました。
福島第一原子力発電所では、1号機から3号機に至るまでの核燃料デブリの冷却のために注がれている水や、原子炉建屋に流れ込む地下水や雨水が高濃度の汚染水となり続けています。
進行する防水対策と将来への展望
東京電力によると、原子炉建屋周辺の地面をコンクリートやモルタルで覆うなどの対策が進行中で、これが地下水や雨水の流入減少に寄与しているとのことです。
雨が少なかったとはいえ、平年の降水量を想定しても発生量は一日90トンにとどまる見込みです。
今後も大型カバーの設置や隙間からの水の侵入を減らす対策を強化し、2028年度には日量50トンから70トンに抑える目標を設定しています。