スズメバチの活動期間の変化
地球温暖化の影響で、スズメバチの活動期間が長期化し、都市部での個体数も増え続けているとの指摘があります。
九州大学大学院の上野准教授によれば、通常、スズメバチの活動シーズンは夏から秋にかけてで、特に東京周辺では4月の中旬から活動を始めるとのことです。
しかし、地球温暖化が進行するにつれて、スズメバチが冬を越えて生き残る確率が上がり、春の活動開始時間が早まり、秋まで長く活動できるようになります。
これにより活動期間が長期化し、巣の大きさも増大する傾向が見られます。
都市部でのスズメバチの問題
また、都市部の「都会型」スズメバチの増加も問題視されています。
都市部では、スズメバチが生存するために必要な天敵が少なく、また温暖化により繁殖しやすくなっています。
これらの要素が重なり、スズメバチの都市部での個体数が増加する可能性が指摘されています。
スズメバチは攻撃的な生物として知られていますが、春の時期は比較的攻撃性が低く、人々との遭遇が増えるリスクも増大します。
巣には冬を越えた女王蜂1匹だけがいて、巣作り、子育て、掃除などを一人でこなすため、人間に対する興味は薄いとされています。