日本版DBSと再犯防止対策の必要性
現在、子どもを性暴力から守るための法案の審議が日本の衆議院で始まっており、その柱となるシステムが日本版DBSです。
これは、子どもに接する仕事に就く人々の性犯罪歴をチェックし、それを学校や保育所などに確認することを義務付ける制度です。
しかし、その法案には加害者の再犯防止につながる再治療や予防の取り組みについては盛り込まれておらず、議論の必要性があるとされています。
再犯防止のための具体的な取り組み提案
性犯罪者の治療に関わってきた精神保健福祉士の斉藤章佳さんは、再犯防止のために性犯罪者を継続的に支援する取り組みが必要だと指摘しています。
刑務所では再犯防止プログラムが性犯罪受刑者に対して実施されていますが、出所後は措置が取られておらず、また、一部の受刑者にはプログラムが義務付けられていないことが課題となっています。
斉藤さんは、再犯の防止のための取り組みを法律施行から3年後の見直しのタイミングで盛り込むべきだと指摘しています。