核戦力の強化と展示
ロシアのプーチン大統領が第2次世界大戦の戦勝記念日にあたる5月9日に言及した核戦力は、現在も軍事的緊張が続く中で重要な存在感を示しています。
プーチン大統領は、演説で核戦力値について「われわれの戦略部隊はいつでも戦闘準備ができている」と述べ、ロシアの核能力に対する自信と準備の整っていることを強調しました。
さらに、モスクワで開催された軍事パレードでは、核弾頭の搭載が可能なイスカンデル短距離弾道ミサイルが登場するなど、その場で核能力を誇示しました。
同盟国ベラルーシでの核兵器展開
プーチン大統領はまた、同盟国であるベラルーシでもロシアの戦術核兵器が配備されており、ロシア軍の戦術核兵器を扱う部隊が行う軍事演習にベラルーシも参加していると明かしました。
これらの発言は、ウクライナへの軍事侵攻を巡る背景の中で欧米側への一層の威嚇と見ることができ、プーチン大統領の戦術として核戦力の重要性を再確認するものでした。
核戦力に頻繁に言及することで、ロシアは国際的な圧力に対抗しようとしていると考えられます。