中国軍、頼清徳総統の就任直後に軍事演習を発表
中国軍が、台湾の周辺で軍事演習を開始したと発表しました。
台湾の頼清徳総統の就任から僅か3日。
台湾を取り囲むように演習区域を設定し、台湾独立の分裂勢力への強力な戒めだとしています。
台湾などを管轄する中国軍の東部戦区が、きょう午前の軍事演習だとしてSNSに投稿した映像です。
台湾の離島に近い海域で、中国軍のフリゲート艦に対して退去を求めたとしています。
軍事演習はきょうとあすの2日間、行われ、海や陸上を攻撃する訓練などを続けるとともに、部隊が連携して攻撃する能力などを検証するとしています。
台湾国防部の対応と国際社会へのアピール
台湾の国防部は日本時間午後6時から臨時の記者会見を開きました。
台湾周辺の海域で、中国海軍の艦艇15隻に加えまして、中国海警局の船16隻、そして台湾周辺の空域では、中国軍の航空機延べ42機の活動を確認している、記者会見開始の時点で、中国軍の演習はまだ続いていると明らかにしました。
出してもよい情報は積極的に公開することで、中国に情報戦の主導権を取らせない、台湾の市民の動揺を防ぐ、そして国際社会に対して、挑発を行って緊張を高めているのは、台湾側ではなく中国側であるとアピールしようというねらいが見て取れます。
中国の軍をはじめ、その他の動きに対する警戒が続いています。