北朝鮮の軍事衛星ロケット打ち上げ失敗の瞬間
昨日失敗に終わった北朝鮮の軍事衛星打ち上げに使われたエンジンについて韓国メディアはロシアからの技術支援により作られたものだとの見方を伝えています。
これはJNNのカメラが捉えた北朝鮮が軍事衛星を搭載し打ち上げたロケットが空中で爆発する瞬間とみられる映像です。
韓国国防省も映像を公開し黄海上で多数の破片を探知したとしていて空中で爆発したとみています。
一方北朝鮮の朝鮮中央通信はきのう軍事衛星を新型ロケットに搭載して打ち上げたものの新たに開発したエンジンに問題があったと伝え失敗を認めました。
ロシア技術支援と北朝鮮の挑発行動の可能性
韓国メディアは北朝鮮が言う新たなエンジンがロシアからの技術支援により作られたものだとの見方を示し開発期間の短さから今回の打ち上げは無謀だったと評価しています。
そのうえで新しいエンジンに使われた技術は宇宙開発の現場で世界的に広く使われているため北朝鮮は国連安保理が禁止した行為だという批判を免れるために賭けに出た可能性があると分析しています。
今回の打ち上げ失敗について専門家は次のように指摘しています。
北朝鮮の国内向けメディア「労働新聞」や朝鮮中央テレビはこれまでのところ衛星の打ち上げや失敗について報じていません。
一方日本政府は今回の打ち上げが失敗だとしたうえで北朝鮮がさらなる挑発行動に出る可能性があるとみて警戒を強めています。
北朝鮮が通報した衛星の打ち上げ期間はまだ残っていますが政府関係者は期間内に打つことは常識的にはないと指摘しました。
一方で衛星の打ち上げではなく弾道ミサイル発射などの挑発行動に出る可能性はあるとみて警戒を強めています。
また林官房長官は北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中でも拉致問題の解決に向けた日朝首脳会談を模索するのか問われましたが…