国民生活センターが報告するトラブル現状
美容クリニックでのトラブルが増加しており、国民生活センターによると、この5年間で相談件数が3倍に増えているという現状があります。
都内に住む女性が美肌効果があるというビタミン点滴を受けた際に激しい腹痛などの症状が出た事例が報告されており、そのクリニックでは適切な対応がされなかったという問題も浮き彫りになっています。
経営チェック体制の不備と厚生労働省の対応
美容クリニックの運営実態については、医療法人ではなく一般社団法人が運営するクリニックが増加している一方で、経営上のチェック体制が不十分であることが課題とされています。
NHKの調査によれば、一般社団法人が運営するクリニックは昨年末時点で298件あり、この5年間で6倍に増加しました。
こうした中で、厚生労働省はことし1月、初めてとなる実態調査を行い、クリニックの開設後のチェック体制を検討すべきだと専門家は指摘しています。