国連安保理、ガザでの停戦決議を採択

パレスチナ自治区ガザで続く戦闘をめぐり、国連安全保障理事会はアメリカが主導した新たな停戦案の受け入れをイスラエルとイスラム組織ハマスの双方に求める決議を採択しました。

ブリンケン国務長官の中東訪問と単独交渉の可能性

アメリカの国連大使は、バイデン大統領が公表した新たな停戦案を速やかに履行するよう求めています。

採決では15の理事国のうち日本を含む14カ国が賛成し、ロシアは棄権しました。

ロイター通信などによりますと、ハマスは決議の採択を歓迎する声明を発表し、仲介国と協力する用意があるとの考えを示したということです。

こうした中、中東を歴訪しているアメリカのブリンケン国務長官は、仲介国の一つエジプトでシシ大統領と会談。

中東地域の指導者がハマスに圧力をかけるべきだと訴えました。

このあとブリンケン長官はイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相とも協議し、新たな停戦案がイスラエルの平穏と地域諸国とのさらなる調和の可能性を開くなどと伝えました。

一方、アメリカNBCテレビは、イスラエルとハマスの間接交渉が不調に終わった場合、バイデン政権がハマスとの単独での交渉を検討していると報じました。

5人のアメリカ人の人質の解放について、イスラエルも関与させずに仲介国のカタールを通じハマスと話し合う案だとしています。