面接なしの精神鑑定書の信頼性に疑問
裁判員制度開始を機に急増した捜査段階の精神鑑定。
課題が顕在化し始めています。
NHKが調べたところ、ある窃盗事件の裁判で証拠として提出された精神鑑定書は、一度も面接せずに作成され、判決で信用性は低いと指摘されていました。
急増する精神鑑定の課題と今後の展望
あらかじめ争点整理が求められる裁判員制度。
日本司法精神医学会の理事長は、それまで鑑定しなかった事例でも、念のため鑑定する傾向があり、件数がとても増えていると指摘したうえで。
裁判員制度が始まって15年。
件数の急増によって、鑑定の担い手不足による質の低下の懸念や、地域偏在に伴う課題が顕在化し始めています。