避難所の環境改善と資材の整備
多くの地震に見舞われてきたイタリア。
過去には救援の遅れが問題になったこともありました。
その反省から、国を挙げて、避難所の環境や運営の方法を改善してきました。
テントやトイレなど、必要な資材を、国が中心となって全国の拠点に整備。
すぐに持ち出せる状態で保管しています。
市民保護局とボランティアによる迅速な災害対応
イタリアは過去の地震で救援が遅れた反省から、1980年代以降、国を挙げて議論して仕組みを作り上げてきたんです。
この市民保護局という災害対応を担う国の機関を作って、ボランティア団体との連携や調整などを進めてきたんです。
その中で、避難所についても見直しを行いました。
大きな災害の場合、訓練を受けたボランティアが実際に被災地に入って、避難所の設置や運営を行っています。
こうした訓練を受けたボランティアと大量の資材が災害発生から12時間以内に出動する、こういう仕組みになっているんですね。