大詰めを迎えた政治資金規正法の改正審議
>>政治資金規正法の改正案を巡る与野党の攻防が激しくなっています。
こちらは先ほど7時前の参議院の委員会室ですが、現在、休憩に入っていて、再開の見通しは立っていません。
>>自民党はきょう中に特別委員会で法案を採決したいとしていて、
野党側との調整を続けています。
大詰めを迎えた政治資金規正法の改正を巡る審議。
参議院の特別委員会では、岸田総理大臣が出席して質疑が行われました。
>>また、
自民党の法案に衆議院では賛成した日本維新の会。
自民党と党首間で合意した調査研究広報滞在費の使いみちの公開などについて、
自民党が今の国会での実現に消極的だとして批判を強めています。
きょうの質疑でも。
>>その維新の会は、
役員会を開いて自民党の法案への対応を協議。
調査研究広報滞在費を巡る自民党の対応は合意に反したもので容認できないとして、参議院では反対に回ることを確認しました。
また、岸田総理大臣の政治改革に向けた姿勢が不十分だとして、
岸田総理大臣に対する問責決議案を参議院に提出しました。
>>こうした中、
自民党の石井参議院国会対策委員長は、きょう夕方、
立憲民主党の斎藤参議院国会対策委員長と会談。
参議院の特別委員会での質疑のあと、法案を採決することを改めて提案しました。
これに対し、
斎藤氏は自民党の法案の内容は不十分で、採決には応じられないと主張し、引き続き協議することになりました。
自民党はきょう中に委員会で法案を採決したいとしていて、野党側との調整を続けています。
>>国会記者会館には、
政治部の森田あゆ美記者がいます。
森田さん、
この規正法の改正案について、自民党はきょう中の採決に踏み切るんでしょうか?
>>先ほどもありましたように、
特別委員会は再開の見通しが立っていません。
自民党としては残りの会期を考えると、今の国会での成立を確実にするために、今夜中に採決したい考えですが、野党側は応じられないとしていまして、与野党の調整が続いています。
一方で、日本維新の会が提出した岸田総理大臣に対する問責決議案の扱いですが、衆議院で維新の会は法案に賛成しましたので、ほかの野党からは疑問の声も出ていまして、こちらも調整が続いています。
改正案の採決と今後の見通し
>>しかし、森田さん、これ、きょう中の採決となりますと、野党側の反発、予想されますけれども、改正案、会期内に成立するんでしょうか。
>>そうですね。
特別委員会で今夜中に可決されれば、与党側の賛成多数であすにも成立する見通しです。
一方で、あすは3年ぶりに党首討論も行われます。
立憲民主党の泉代表をはじめ、野党の党首は、
岸田総理の政治改革への姿勢を厳しくただす考えです。
立憲民主党は、岸田総理の答弁しだいでは、不信任決議案を提出する方針で、
与野党の攻防が国会最終盤まで続くことになりそうです。