パワハラ問題による公演中止からの再開
宝塚歌劇団に所属していた25歳の劇団員が死亡して以降、中止となっていた宙組の公演が、きょうからおよそ9か月ぶりに再開されます。
歌劇団側はことし3月、上級生などからのパワハラを認めて、遺族に謝罪し、再発防止に向けた取り組みを進めていて、今後の公演などにどう生かされるかが注目されます。
再発防止策と新たな公演形式
宝塚歌劇団側はことし3月、遺族に謝罪したことを明らかにしたうえで、稽古スケジュールの見直しや、伝統的に受け継がれてきたルールや指導方法のうち、時代に合わなくなったものの廃止などを盛り込んだ再発防止策を公表しています。
兵庫県の宝塚大劇場できょうからおよそ9か月ぶりに再開される今回の公演では、準備期間や劇団員の負担などを考慮し、これまでの芝居とショーの2本立てではなく、ショーのみの開催になるということです。
一方、宙組では、ことし3月から先月にかけて、4人の劇団員が相次いで退団し、現在の所属は60人と、ほかの組と比べて10人ほど少なくなっています。
再発防止の取り組みが今後の公演などにどう生かされるのかが注目されます。