文部科学省への指導要請と入試の不透明な仕組み
東京女子医科大学の同窓会組織を巡って、大学病院の医師のグループが文部科学省を訪れ、大学に適切な指導を求めました。
大学では、同窓会組織が審査を行って推薦する入試が実施されていて、この過程で寄付額を申告させていたことなどが明らかになっています。
至誠会を巡る寄付評価問題と警視庁の捜査
東京女子医科大学の同窓会組織、至誠会を巡っての問題とは、卒業生や在校生が3親等以内の親族にいる受験生を対象に、至誠会が審査を行って推薦する入試での寄付額の申告、卒業生の教員への採用や昇進に当たっての寄付評価、勤務実態のない職員に対する給与の不正支払疑惑などが挙げられます。
内部資料によると、寄付10万円につき0.5点などとして加算されていたことが確認されています。
また、警視庁が至誠会を捜索し、現在も捜査を進めています。
東京女子医科大学は、特定の個人に寄付を求めた事実はなく、文部科学省の通知に違反していないとの認識を示しています。