大阪の観光産業の成長と人手不足の現状
大阪では来年の万博、その後のIR・統合型リゾート施設の開業などによる観光客の増加を見越して、高級ホテルが続々とオープンする予定です。
一方、関西の旅館・ホテル業はほかの業種と比べて、正社員の人手不足が深刻です。
人手不足解消に向けた新しい取り組み
新型コロナの感染拡大で離れた従業員が戻らないことや、外国人観光客の増加で、人材の取り合いとなっているためです。
人手不足をどう解消するか。
大阪随一の老舗ホテルです。
研修を受けているのは調理部門の新入社員。
調理を専門に学んでいない、普通科の高校を卒業した若者を正社員として初めて採用しました。
この日は料理長が果物のカットのしかたを教えていました。
これまでより技術の習得に時間はかかりますが、丁寧に教えていくことで、定着を図るのがねらいです。
新しい働き方で人手の確保を目指すのは、都市部の中規模ホテル。
着目したのは、スキマバイトと呼ばれる単発・短時間のアルバイトです。
研修が必要な接客業務以外の比較的簡単な作業を切り出し、2時間単位で募集。
この日は大学生が午前6時から2時間、朝食バイキングの準備を行っていました。
去年10月以降、スキマバイトで働いてくれたのは、延べ1700人余り。
主にレストランで受け入れていましたが、ホテルでは今後、受け入れの拡大を検討しています。