ロヒンギャの迫害と逃避
ミャンマーでは、イスラム教徒の少数派であるロヒンギャが長く迫害を受けています。
2017年に起きた武力衝突をきっかけに、多くのロヒンギャがバングラデシュの難民キャンプに逃れましたが、これらのキャンプでは過酷な生活条件に直面しています。
その結果、さらに安住の地を求めてオーストラリアや東南アジア各地に逃れる人が増えています。
特に、インドネシアのアチェ州に流れ着くロヒンギャの数が急増しており、現地の住民との軋轢が生じています。
インドネシアの支援と課題
ジョコ・ウィドド大統領は地域社会の利益を優先することを強調しつつ、一時的な人道支援を表明していますが、ロヒンギャを正式に受け入れる仕組みはインドネシアにはありません。
したがって、定住や就労が認められず、さらに第三国を目指さざるを得ない状況となっています。
国際社会としては、低所得国や中所得国に集中する難民の受け入れ負担を分散させるため、先進国による支援の強化が求められています。