H5N1型鳥インフルエンザの哺乳類間での飛まつ感染が確認
アメリカで乳牛からH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが検出されている問題について、東京大学などのグループは、イタチの仲間のフェレットを使った実験の結果、このウイルスに飛まつで感染する性質があることが分かったと科学雑誌のネイチャーで発表しました。
フェレット実験で確認された飛まつ感染のメカニズムとその意義
東京大学新世代感染症センターの河岡義裕特任教授らのグループは、ウイルスをフェレットに感染させ、別のフェレット4匹をそれぞれ感染したフェレットの近くで飼育しました。
その結果、ウイルス自体は検出されませんでしたが、4匹のうち1匹で抗体が陽性になっていたということで、限定的ではあるものの、飛まつによる感染が起きたとしています。
グループによりますと、H5N1型のウイルスについては、これまで哺乳類で飛まつによる感染は確認されていなかったということです。