インバウンド依存から脱却し、新たな需要を発掘
ディスカウントストアとして成長してきた企業が歴史的なインフレの中でどのような成長戦略を描こうとしているのか、会社の社長に聞きました。
ディスカウントストアを中心に、全国およそ630店舗を展開する会社を率いる吉田直樹社長です。
成長の秘密の一端が、このお酒コーナーからうかがえるといいます。
1本50ミリリットル程度の小さなウイスキーやジン。
主な購入層は若者です。
アルコール離れが指摘されていますが、飲みきりタイプなら購入したいという需要を捉えました。
5年前に社長に就任した吉田さんがすぐに直面したのが新型コロナです。
客足が減り、売り上げの1割を占めていたインバウンド需要がほぼゼロに。
それでも増収増益を続けられた背景には、商品の独自性を徹底的に追求する差別化戦略があるといいます。
トップと現場の連携が生む成長の鍵
吉田社長と話していて、トップみずからが常に何かおもしろいことを考えているということが伝わってきました。
それから会社は店長など、現場にかなり大きな権限を与えているといいます。
そのことが消費者のささいな変化も捉えて、成長につながる鍵だと話していました。