首里城正殿再建の進捗状況
かつての沖縄県の首里城正殿です。
5年前・2019年10月の火災で焼失しました。
その再建が進められていまして、きょうから屋根に赤瓦を取り付ける瓦ぶきの作業が始まりました。
首里城正殿の再建工事は、風や雨から守る仮設の覆い、素屋根の中で進められています。
去年12月には骨格が完成し。
今年5月には、屋根などを整える作業が終わり、建物の安泰を祈る式典が行われていました。
赤瓦の取り付けと地域資源の活用
そしてきょう、現場には赤瓦が県内の工場から運び込まれ、瓦ぶきの作業が始まりました。
職人たちが赤瓦にしっくいを塗って、一枚一枚丁寧に取り付けていきます。
首里城を管理する内閣府沖縄総合事務局によりますと、新たな赤瓦は、火災で破損した瓦を細かく砕き、原料の一部としているほか、沖縄県内でしか採れないクチャと呼ばれる泥岩や赤土を使っています。
年内をメドに、およそ6万枚の赤瓦で屋根全体が覆われる予定で、首里城正殿の再建は、再来年の秋の完成を目指して進められています。