時事ニュース

イスラエルの超正統派と徴兵問題

中東の緊張が高まる中、ガザ地区とイエメンでの戦闘

>>続いては中東です。

中東ではガザ地区以外の地域でも、
攻撃の応酬が激しくなる懸念が出ています。

>>イスラエル軍は、

イスラム組織ハマスに連帯を示すフーシ派のイエメンにある拠点を
空爆したと発表しました。

これに対しフーシ派も、弾道ミサ
イルで反撃しました。

>>ガザ地区では、
イスラエル軍の空爆で1人の女性が亡くなりました。

妊娠9か月でした。

19日、

その女性から赤ちゃんが医師の手術で取り上げられ、一命を取り留
めました。

空爆はイスラエルから1600キロ以上離れたイエメンにも。

反政府勢力フーシ派が、

イスラエルの商都テルアビブを無人機で攻撃したことなどへの対抗
措置だとしています。

イスラエル軍がイエメンでの空爆を明らかにしたのは、
初めてだと伝えられました。

ネタニヤフ首相は。

>>イエメンのメディアは、
この空爆で3人が死亡して、

87人がけがをしたと伝えました。

一方、フーシ派は21日、

イスラエル南部へ弾道ミサイルを発射して、

ガザ地区での戦闘が続くかぎり、イスラエルを攻撃し続けるとして
います。

中東地域で攻撃の応酬がさらに激
しくなる懸念が出ています。

中東で戦闘が拡大する中、
イスラエルでは新たな火種が生まれています。

こちらの映像、
黒いスーツに黒い帽子の人たちが抗議の声を上げています。

>>こちらの人たちは、
ユダヤ教徒の中でも、

教えを厳格に守る超正統派と呼ばれる人たちです。

イスラエルの人口およそ1000万のうち、13%ほどを占めてい
ます。

事実上、兵役が免除されてきまし
たが、
このほど最高裁判所が徴兵を命じるなどしたため、強い反発が起き
ています。

今月、

超正統派が多く暮らす地域を訪ねると、
世俗的な社会から距離を置いた生活がかいま見えました。

>>インターネットの使用は制限され、

多くの人は通話機能のみの携帯電話を使っています。

建物の壁の貼り紙も、貴重な情報源だといいます。

イスラエル国内の徴兵問題と超正統派の反発

>>男性は宗教学校に通い、

生涯をかけてユダヤ教の教えを学ぶことを重視しているため、
仕事に就かない人も多くいます。

そして、原則、

18歳以上のすべての国民に兵役の義務が課されるイスラエルにお
いて、超正統派の人たちは、
宗教的な配慮などから、事実上、兵役が免除されてきました。

人口は急増しています。

平均の出生率が6.5と高く、

2050年には人口の4人に1人を占めるという予測も出ています。

>>しかし、
イスラエル国内では今、

ガザ地区での軍事作戦が長期化する中で、
超正統派が兵役を免れていることに不満が高まっています。

>>議会で徴兵の議論が進む中、
超正統派の人たちは反発。

>>道路を占拠する超正統派の人たちを、警察が排除しています。

>>先月末には、

最高裁判所が政府に徴兵を命じる判決を言い渡しましたが。

>>軍は21日から超正統派の徴兵に向けた招集令状の発行の手続
きを始めると発表しました。

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