クアッド外相会合、連携強化が焦点
日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組みクアッドの外相会合が約4年ぶりに都内で開かれています。
会合は午前10時半ごろ始まり、南シナ海などで中国が海洋進出の動きを強める中、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、4か国の連携が強化できるかが焦点です。
会合の冒頭、上川外務大臣は、ある地域の情勢の悪化が国際的な海上交通の不安定化につながるなどと述べ、インド太平洋地域での連携の必要性を訴えました。
協力分野と議論の成果発表へ
具体的な協力分野として海洋やサイバー、人道支援などについて意見を交わすと見られ、午後には4か国の外相が共同で議論の成果などを発表する見通しです。
ある外務省幹部は、民主主義や法の支配などの価値観を共有する4つの大国が協力することに意義があると話していて、今回の会合を通して国際社会に結束をアピールしたい考えです。