クアッド外相会合、海洋秩序維持で一致
外交・安全保障を巡る閣僚協議や会合が連日、東京で行われています。
このうち、きょう開かれた日米豪印4か国の枠組み、クアッドの外相会合では、海洋進出を強める中国などを念頭に、海洋秩序の維持・強化に向けて、連携していくことで一致しました。
ことし、日本が議長国を務めるクアッドの外相会合。
冒頭、上川外務大臣が訴えたのは。
地域課題解決と防衛装備品の新たな動き
また、4か国が共同で地域の課題解決に取り組む方針も確認し、サイバーセキュリティーやオープンRANと呼ばれる通信ネットワークの整備、海上での法執行能力の構築などを支援していくことになりました。
このあと、アメリカのブリンケン国務長官が訪れたのは総理大臣官邸。
オースティン国防長官と共に、岸田総理大臣と面会しました。
日米の協力を巡っては新たな動きも。
防衛省は、去年緩和された防衛装備品の輸出ルールに基づき、国内で製造した地上配備型の迎撃ミサイル、PAC3をアメリカに移転する契約を結びました。
ウクライナへの支援によって、アメリカの迎撃ミサイルが不足していることが背景にあるということです。
PAC3は日本では20年近く前から国内企業が製造していますが、ライセンス元の国に完成品を移転する初めてのケースになります。