日銀、政策金利を0.25%に引き上げ:金融政策の正常化進展
日銀が追加の利上げに踏み切りました。
きょうまで開いた金融政策決定会合で、日銀は政策金利を0.25%程度に引き上げることを決めました。
3月のマイナス金利解除に続き、金融政策の正常化を一段と進める日銀。
預金や住宅ローン金利など、私たちの暮らしには、どんな影響があるんでしょうか。
都内にある銀行のディーリングルームです。
利上げはあるのか。
担当者たちは、落ち着かない様子で、そのときを待っていました。
そして。
伝わった追加利上げの決定。
市場は大きく反応しました。
日銀が決めた追加の利上げ。
政策目標としている短期の市場金利について、現在は0%から0.1%程度で推移するよう促すとしていますが、これを0.25%程度に引き上げます。
3月のマイナス金利解除に続く利上げとなり、利上げを実施したあとに、さらに金利を引き上げる追加の利上げは2007年2月以来です。
今回、なぜ日銀は追加の利上げに踏み切ったのか。
今後の注目点:賃金と物価の好循環、円相場、FRBの動向
植田総裁は、景気に大きなマイナスの影響を与えることはないと述べていますが、今後、賃金と物価が上がる好循環を生み出し、利上げを続けていけるのかがポイントになります。
また、長く続いた円安局面が転換するかも注目されています。
きょうの外国為替市場では追加利上げを受けて、円高が進みましたが、円相場の先行きは見通せません。
日本時間のあす未明には、アメリカの中央銀行に当たるFRBが今後の金融政策の方針を発表し、パウエル議長が会見します。
年内に利下げをするという見方も出ていますが、どのようなスタンスが出るのか、まずは注目です。
ここまで日銀が決定した追加の利上げについてお伝えしました。