イスラエル軍の空爆により100人以上が死亡
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザ地区で避難者が身を寄せる学校をイスラエル軍が空爆し、100人以上が死亡するなどしたことに対して、国際社会からは非難する声が相次いでいます。
停戦に向けた交渉とイランの報復声明
ガザ地区の地元当局は10日、多数の避難者が身を寄せる北部にある学校をイスラエル軍が空爆し、100人以上が死亡、数十人がけがをしたと発表しました。
イスラエル軍はハマスの拠点があるとして学校への攻撃を繰り返していて、国際社会からは非難する声が相次いでいます。
中東では、ハマスのハニーヤ前最高幹部が、先月、訪問先のイランで殺害されたことを受けて、イランがイスラエルへの報復を宣言して緊張が続く中、仲介国は停戦に向けた交渉を、今月15日に再開するよう呼びかけています。
これについて、イランの国連代表部は9日、優先事項はガザ地区で永続的な停戦を確立することだと述べたと、国営通信が伝えました。
その上で、われわれは正当な自衛の権利を持っていて、これはガザ地区の停戦とは全く別の問題だ。
ただ、停戦の可能性を妨げない形とタイミングで対応することが望ましいと述べ、交渉への影響も視野に入れ、報復の時期や方法を慎重に検討している姿勢を示しました。