汗を出すたんぱく質「TRPV4」の特定
暑いときに汗を出すスイッチとして働くたんぱく質をマウスを使った実験で特定したと、名古屋市立大学などのグループが発表しました。
>>グループは、汗の量をコントロールする薬の開発につなげたいとしています。
マウス実験と将来の応用可能性
動物が汗をかく仕組みを解明しようと、名古屋市立大学の富永真琴特任教授らのグループは、マウスの足の裏にある汗を出す器官、汗腺の細胞を詳しく調べました。
その結果、TRPV4というたんぱく質が多く作られていることが分かったということです。
遺伝子組み換えの技術を使って、このたんぱく質を作れなくしたマウスの汗の量を調べたところ、室温が25度のときで47%減少していて、中には足の裏が乾燥したために坂を上れなくなったマウスもいたということです。
また、汗の量が少なくなる難病の患者の細胞では、このたんぱく質の量が少ないことも確認されたということで、グループはTRPV4が汗を出すスイッチとして働いているとしています。