ガザ地区でのイスラエル軍攻撃と停戦協議の開始
イスラエル軍の攻撃が続くガザ地区の停戦に向けた協議が15日、カタールで始まり、アメリカ政府高官は、協議内容は複雑で、やるべきことはまだたくさんあると述べ、協議は翌日も続くという見通しを示しました。
ガザ地区では、イスラエル軍が軍事作戦を続けていて、現地の保健当局によりますと、これまでの死者は4万人を超えました。
こうした中、アメリカなどの呼びかけで、ガザ地区の停戦と人質の解放に向けた協議が、仲介国のカタールで15日から始まりました。
協議を巡っては、イスラエル側が交渉団を派遣したのに対し、ハマス側は参加しないとしていますが、ロイター通信によりますと、イスラエルの出方しだいでは、協議のあとに仲介者と面会する意向を示しているということです。
アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は、協議は翌日も続くという見通しを示しました。
テルアビブでのデモ行進と停戦協議の今後
また、ハマス側が参加していないことについては、これまでの協議でも仲介国が話し合った内容をハマス側に伝えて、回答を待つという形だったとして、協議のプロセスに問題はないという認識を示しました。
一方、イスラエルの最大都市テルアビブでは、人質を今すぐ解放してほしいと、多くの人たちが声を上げてデモ行進をしています。
ハマスに捕らえられた人質の家族や支援者などがイスラエル政府に対して、協議を進展させるよう訴えました。
停戦に向けた協議は、先月、ハマスの最高幹部が殺害されたことを受けて、イランが宣言しているイスラエルへの報復に影響を与える可能性もあり、イスラエルとハマスの間の合意に向けた糸口を見いだせるかが焦点です。