ブリンケン国務長官、イスラエル訪問し停戦協議を推進
イランによるイスラエルへの報復が懸念される中、ガザ地区での停戦や人質解放に向けた協議は、重要な局面を迎えています。
イスラエルを訪問しているアメリカのブリンケン国務長官は、ネタニヤフ首相と会談。
合意に向けて働きかけを強めています。
19日、アメリカのブリンケン国務長官はイスラエルのネタニヤフ首相と会談しました。
ネタニヤフ首相とハマスの対立とイランの動き
また、これに先立って、ヘルツォグ大統領とも会談。
イスラエルに対し、ガザ地区での停戦や人質の解放に向けた協議を前進させるよう、働きかけを強めています。
ガザ地区での停戦や人質解放に向けた協議は進展が見通せない状況です。
イスラム組織ハマスは18日、仲介国のカタールで行われた協議内容について説明を受けたとする声明を発表。
この中で、恒久的な停戦とイスラエル軍のガザ地区からの完全な撤退を拒否するというネタニヤフの条件に応じたものだとして、強く非難しました。
一方のイスラエル。
ネタニヤフ首相は、ハマスに対する強力な軍事的圧力と政治的圧力こそが人質解放への道だと述べ、強硬な姿勢を崩していません。
イスラエルとハマスの間の主張の隔たりは依然、大きいと見られる中、協議の行方に影響する可能性があるのが、イランの動きです。
イスラエルへの報復を宣言していますが、協議が継続する間は報復を控えるという報道も出ています。
紛争の拡大を食い止めることはできるのか。
アメリカは停戦に向けた新たな協議を今週末までにエジプトで行い、合意を目指す考えを示しています。
イスラエル軍は19日もガザ地区で攻撃を続けています。
パレスチナのメディアは、南部ハンユニスで前日の未明からの攻撃で、16人が死亡したと報じています。
保健当局は、これまでに4万99人が死亡したと発表。
犠牲者は増え続けています。