ブリンケン国務長官とネタニヤフ首相の会談
パレスチナのガザ地区で続くイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を巡り、アメリカのブリンケン国務長官は、停戦に向けた新たな提案をイスラエルのネタニヤフ首相が支持したことを明らかにし、ハマスに対し、直ちに提案に応じるよう求めました。
イスラエルを訪れているブリンケン国務長官は19日、ネタニヤフ首相と会談。
ガザ地区での停戦と人質の解放に向けて、イスラエルとハマスの隔たりを埋めるための新たな提案などについて意見を交わしました。
新たな提案の具体的な内容は明らかになっていませんが、会談後、ブリンケン長官は記者団に対し、ネタニヤフ首相が提案を支持し、今週末までに行われる見込みの停戦に向けた次の協議に交渉団を派遣する考えを示したことを明らかにしました。
ブリンケン国務長官の仲介活動と情勢の緊迫
このように述べ、ハマスに対し、提案に応じて合意の実現を目指すよう求めました。
また、地域全体ができるだけ早く合意に達しなければならないという切迫感に満ちている。
われわれは決して諦めないが、長引くほど人質が苦しみ、犠牲になる可能性もあると述べ、直ちに合意に至ることが必要だと強調しました。
ブリンケン長官は20日に停戦に向けた協議の仲介国のカタールやエジプトを訪れ、最新の情勢について意見を交わすとともに、ハマスへの働きかけを強めることにしています。
また、ネタニヤフ首相は、アメリカがイスラエルの安全保障の重要性を理解し、人質解放に向けてともに努力していることに深く感謝するとビデオメッセージを投稿しました。
一方、イスラエル軍は19日も攻撃を続けていて、パレスチナのメディアは、北部ガザ市で乗用車が空爆され、4人が死亡したなどと伝えています。
ガザ地区の保健当局は、19日までに4万139人が死亡したと発表しています。