学生たちのデモと政権崩壊
バングラデシュでは、先月から続いた学生などのデモ隊と警察の衝突の結果、ハシナ首相の政権が崩壊しました。
強権的な政治を続けてきたハシナ首相は国外に逃れました。
この政変を主導したのは学生たちであり、その後の暫定政権にも関わっています。
犠牲とその後の影響
失業や格差などの厳しい経済状況、そして汚職のまん延に怒りを爆発させた学生たちの抗議活動には大きな犠牲が伴いました。
警察との衝突などで、およそ650人が死亡したと見られます。
大学生のサイフル・イスラムさんは、抗議デモに参加し、仲間の女子学生を助けようとして拘束され、警察署で暴行および拷問を受けました。
政権崩壊による混乱の中、サイフルさんは警察署から逃げ出すことができましたが、今も傷やトラウマに苦しんでいます。
街頭では多くの学生たちが機能不全に陥った警察の代わりに、交通整理のボランティアをしていました。
さらに、暫定政権にも学生の代表が加わり、今後の改革に関わろうとしています。