防衛の最前線・奄美大島の現状
中国軍の海洋進出を背景に防衛の最前線といわれる南西諸島の一つである奄美大島では、防衛強化が進んでいます。
奄美大島で低空飛行するオスプレイの映像が撮影され、墜落事故の直後から数え始めた飛来回数は、月に6回から7回に達しています。
陸上自衛隊の駐屯地と分屯地が日米訓練の拠点となり、弾薬庫の増設や港湾施設の建設が検討されています。
人口5万8000人の島に自衛隊員やその家族が滞在するようになり、地域社会に変化が訪れています。
経済効果とリスクのバランス
防衛強化に伴い、奄美大島の飲食店では経済効果が実感されています。
自衛隊員の家族がともに移住し、島の小中学校には2年後には児童生徒が100人まで増える見込みです。
しかし、防衛活動の強化に伴い、有事の際のリスクや住民避難について懸念の声もあります。
木原防衛大臣が視察を行いましたが、具体的な避難計画などには言及しませんでした。
安全保障の強化と地域生活のバランスが求められています。