詐欺事件の詳しい経緯と判決
紀州のドン・ファンと呼ばれた資産家男性を殺害した罪に問われている元妻の女が、別の男性から多額の現金をだまし取った罪に問われた事件で、和歌山地裁は女に懲役3年6か月の実刑を言い渡しました。
判決によりますと、須藤早貴被告は9年前から3回にわたり札幌市の男性から、海外留学の準備金などと偽って現金合わせて2980万円あまりをだまし取っていました。
須藤被告の主張と裁判所の判断
須藤被告は裁判で、被害男性も嘘とわかって私の体を弄ぶために金を渡してきたなどと主張し、詐欺罪の成立を争う姿勢を示していました。
きょうの判決で和歌山地裁は詐欺罪の成立を認定したうえで、被害者には若い好みの女性の関心を得たい気持ちもあったと考えられるが、そうした気持ちを利用して多額の現金をだまし取った犯行は悪質として、須藤被告に懲役3年6か月の実刑を言い渡しました。
須藤被告は夫で紀州のドン・ファンと呼ばれた資産家・野崎幸助さんを殺害した罪にも問われていて、12日には初公判が行われます。