中国とロシア、アメリカへの対抗意識を示す
中国、習近平国家主席とロシア、プーチン大統領。
同じタイミングのきょう、別々の国際会議で発言しました。
いずれもうかがわせたのは、アメリカなどへの対抗意識。
そして、欧米以外の国々と連携を深めたい思惑です。
習近平国家主席のアフリカ外交とプーチン大統領のBRICS強調
習近平国家主席が先導し、熱烈な歓迎を受けたのは、アフリカ53か国の首脳たちです。
中国では近年で最大規模とされるこの国際会議。
影響力の拡大をねらうのは、こうしたグローバル・サウスと呼ばれる国々です。
豊富な資源や巨大な市場が注目されるアフリカ。
アメリカもおととし、大規模な首脳会議を開き、関係強化に動いています。
きょう、習主席は演説で、外交関係を持つすべてのアフリカの国との2国間関係を戦略的な関係に引き上げ、インフラや軍事分野など、日本円にして総額7兆円余りを拠出すると表明。
そして、アメリカなどを念頭にこう述べました。
一方、ロシアのプーチン大統領。
自国で開かれている国際会議、東方経済フォーラムに参加しました。
ロシアや中国など、新興国で作るBRICSの影響力に触れ、強調したのは、欧米主導の国際秩序への対抗姿勢です。
ウクライナへの軍事侵攻後、制裁による締めつけが強まる中、今回、ほとんどの欧米諸国はフォーラムに参加していませんが、ロシア側は強気の姿勢を崩しません。
中国とロシアの動きについて、専門家は中ロの影響力を過大評価せず、動向を注視する必要があるとしています。