ウクライナ軍の越境攻撃が進む現地の状況
ウクライナ軍がロシア側に越境攻撃を開始して1カ月がたちました。
ウクライナ軍に同行した日本人が見た現地の状況とは。
夜が明ける前海からロシアに向けて行われたウクライナ軍によるとみられる攻撃。
一方でウクライナ軍は越境攻撃も続けていてこの1カ月でロシア国内の100の集落を制圧。
東京23区のおよそ2倍に当たるエリアを掌握したと主張しています。
先月国境の町から制圧した地域に向かうウクライナ軍に同行したのは前線付近などで支援活動を続ける写真家の尾崎タカシさんです。
緊迫したロシア領内での支援活動
越境攻撃開始から10日後無人となり国境管理が機能していないロシア側の検問所を抜けロシア領内に入りました。
向かったのはウクライナ軍が先月14日に制圧したばかりだというクルスク州のスジャという町。
戦闘の跡が残る街に人気はありません。
通りに幾つも落ちていたのがロシア軍が攻撃に使ったとみられる無人機です。
しばらくするとロシア人の住民の姿が。
尾崎さんが持参した支援物資を渡すと。
現在ライフラインは全て止まっていてインターネットもつながらないというこの地域。
同行したウクライナ兵によると町には自力で避難できない高齢者などが残されているといいます。
支援活動を終えウクライナ側の国境検問所に引き返していたそのとき。
突然検問所から走りだす兵士たち。
兵士らとともに道路脇に身を潜め様子をうかがいます。
数分後長居は危険だということで再び移動を始めました。
制圧したとはいえいつ反撃されるか分からない緊迫した状況なのです。