大規模な暴動が発生した背景
>>イギリス各地に広がった大規模な暴動。
逮捕された人は
1300人余りに上っています。
>>きっかけは、
SNSで広がった反移民感情をあおる偽の情報でした。
イギリス政府は、
SNSの運営企業への規制を強化する方針です。
暴動のきっかけは、ことし7月の事件。
中部サウスポートで17歳の少年が子どものダンス教室に侵入して、
ナイフで次々に人を刺し、子ども3人が死亡しました。
警察は、
容疑者はイギリス出身で、
移民ではないと明らかにしましたが、事件直後、
SNSでは襲撃者はイスラム教徒の移民と見られるとか、去年、
ボートでイギリスに来たなど、偽の情報が拡散。
瞬く間に、
移民に反対する暴動が各地に広がる事態となりました。
暴動が起きた中部リバプール。
人口の8割以上が白人です。
かつてイギリス有数の港湾都市として栄えましたが、
近年は高い失業率などに苦しんでいます。
暴動によって、
街では商店が略奪され、図書館が放火されました。
1か月以上がたった今も再開していません。
反移民感情とSNSの影響
>>偽の情報が拡散して暴動につながった背景には、
イギリス国内で高まる反移民感情があると見られます。
イギリスでは、EU離脱後、
EU域外からの移住者が急増。
反移民感情をあおるような主張が、SNSで拡散しやすくなっている
状況が、
事態を悪化させたと指摘する専門家もいます。
>>イギリス政府は、
SNSの運営会社への規制を強化する方針で、
欧米のメディアによりますと、
誤った情報の拡散を放置しても罰則の対象となるよう、検討しているということです。