自民党総裁選記者会見の背景
昨日告示された自民党総裁選は午後9人の候補による記者会見が行われます
これまでの論戦の評価と今後の展望について官邸キャップの川西記者です
今回の総裁選のキャッチコピーは「THE MATCH」
手加減なし・筋書きなし・そんたくなしの真剣勝負をうたっていたはずですが
昨日の論戦を見るかぎりそのような全面対決には至っていません
水面下では議員票を巡って各陣営による引き剥がしなどが激しくなる一方
候補者同士の議論は控えめな現状について
自民党内からは同じ党同士だからあまり好戦的になると印象が悪い
決選投票で味方につけたいから遠慮しているなどの指摘が出ています
また過去最多の9人が立候補していることから
演説会でも後半は聴衆の集中力が落ち
届け出順が遅くなった候補の陣営からはくじ運の悪さを嘆く声も聞かれました
今後の論戦と焦点となる議題
今後は候補者間で主張が分かれている選択的夫婦別姓
解雇規制女系天皇
防衛費増額の財源論などが論戦の中心となりそうです
一方で自民党の支持低迷の原因である政治とカネの問題をめぐっては
候補者間の議論は深まっていません
午後には自民党本部で9人の記者会見がありますが
自民党員や一般の有権者に向けてどこまで説得力のあるメッセージを打ち出せるかが
焦点となります