FRBの金利引き下げにより日経平均株価が大幅上昇
アメリカの中央銀行・FRBによる政策金利の引き下げについて、日本での反応です。
まず株式市場ですが、FRBの金利の引き下げ幅が0.5%と、通常の2倍の大幅なものだったことで、アメリカ経済が下支えされ、日本の景気にも追い風になるという見方が投資家の間で広がり、日経平均株価は一時、前日に比べて1000円を超える値上がりとなりました。
終値でも前日より775円値上がりしました。
一方、東京外国為替市場では円相場は前日と比べて一時2円以上値下がりし、1ドル144円台まで円安ドル高が進みました。
パウエル議長の発言が円相場に与えた影響
円安の背景にはアメリカの金利が高くて日本が低い中で、より利回りの高いドルで資金を運用しようと、円を売ってドルを買う動きが強まっていたことがありました。
昨日はFRBが大幅な利下げをしたので、ドルが売られて円高が進むのではなかったんでしょうか。
そのとおりなんですけれども、市場はさらに先を見てるんですね。
市場が注目したのはこのパウエル議長の記者会見での発言なんです。
今回の引き下げ幅は0.5%だったんですけれども、今後も必ずしも0.5%のペースで下げていくわけではないですよということなんですね。
この発言を受けて、アメリカの利下げのペースが想定よりも緩やかになるという見方が出て、円安方向に動いたものと見られます。