東ティモールの独立と暗黒の9月
東ティモールは2002年に独立を果たしたアジアで最も若い国です。
長年にわたり外国の占領や支配を受けてきた歴史があり、特にインドネシアによる侵攻と、それに対する住民の抵抗が記憶に残ります。
住民投票の結果、独立支持が8割を超えましたが、投票結果に反発したインドネシア軍と民兵による襲撃が起こり、数多くの犠牲者を出しました。
この騒乱は「暗黒の9月」と呼ばれ、多くの国民の心に深く刻まれています。
これから25年が経過する中、当時の被害者の家族に焦点を当てた取材が行われました。
グラシアナさんの物語と未来への希望
グラシアナさんは、当時の騒乱で姉とその息子を失ったが、姉の残した子どもたちを育て上げ、自らの家族を守る役割を担いました。
彼女は新たに孫が生まれることに希望を見出し、憎しみではなく平和を望む気持ちが強くなっています。
東ティモールは、国自体が過去の歴史を乗り越え、未来に向けて前進することが求められています。