ビゲロイ藻の生態と窒素取り込み能力の発見
高知大学の学生時代から萩野さんは藻の研究を続けており、特にビゲロイという名の藻に焦点を当てています。
ビゲロイは約100分の1ミリのサイズで、長年の研究によりその生態や特徴が明らかになってきました。
最近、科学雑誌『サイエンス』に発表された新たな研究成果によれば、ビゲロイは他のバクテリアと共生し、窒素を取り込む能力を持つことが分かりました。
この発見は、培養技術に大きく依存しています。
ビゲロイ藻の培養成功がもたらす農業への応用
今回の成功した培養により、ビゲロイの生態についてより詳しく分析することが可能になり、この知見は食糧問題などの国際的な課題への対策にもつながる可能性があります。
ビゲロイと同様に窒素を直接取り込む植物の開発が期待され、それにより農業分野への応用が見込まれています。
つまり、小さな藻の研究が、食糧生産に革命をもたらすかもしれないという大きな可能性を秘めています。