イスラエル軍の地上侵攻開始
中東レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦を続けるイスラエル軍が日本時間のきょう午前8時ごろレバノン南部への地上侵攻を開始しました。
イスラエルの隣国ヨルダンから中継です。
イスラエル軍は今からおよそ3時間半ほど前にレバノン南部で限定的な地上作戦を開始したと発表しレバノンに対して地上侵攻を始めたことを明らかにしました。
レバノンを拠点とするヒズボラは去年10月以降イスラエル北部を中心にロケット弾を発射するなどイスラエル軍と交戦を続けていますが、イスラエル軍は今回の地上侵攻の目的について、避難を余儀なくされているイスラエル北部の住民の帰還に向け脅威を排除するためだと説明しています。
イスラエル軍による攻撃は23日以降連日レバノン各地を空爆するなど激しさを増し、保健当局は既に1000人以上が死亡したとしています。
歴史的な背景と今後の外的影響
イスラエル軍がレバノンに地上侵攻するのは2006年の大規模戦闘時以来のことですが、ヒズボラは侵攻に先立ちいかなる攻撃にも立ち向かうと徹底抗戦の姿勢を示しています。
またヒズボラの後ろ盾となるイランやイスラエルを敵視する親イランの武装組織が本格的に戦闘に加入する可能性も指摘されていて、中東情勢が一段と緊迫しています。