時事ニュース

検察の控訴を見送り、再審制度の改善求める声。

袴田巌さんの無罪判決の背景

一度、死刑が確定した袴田巌さんの無罪が、事件から半世紀以上の時を経て、確定することになりました。

静岡県で一家4人が殺害された事件の再審・やり直しの裁判で、袴田さんに無罪を言い渡した判決について、検察トップの検事総長が、控訴しないことを明らかにしました。

これにより、一度死刑が確定した袴田さんの無罪が確定することになりました。

最高検察庁の畝本直美検事総長は談話を発表し、静岡地裁の無罪判決について、判決は多くの問題を含む到底、承服できないものであり、控訴して上級審の判断を仰ぐべき内容と思われるとした一方で、袴田さんが結果として相当な長期間にわたり、法的地位が不安定な状況に置かれてきたことにも思いを致し、熟慮を重ねた結果、検察が控訴するのは相当ではないとの判断に至ったとしています。

再審制度の課題と法改正の必要性

これほどの長い時間を要する再審制度。

証拠開示などの具体的なルールが定められていないことから長期化につながっているとして、法律の改正を求める動きが出ています。

また、袴田さんの弁護団は、47年7か月にわたって不当に身柄を拘束されたとして、国に刑事補償を請求することにしています。

このような背景から、再審制度の改善を求める声が高まっている状況です。

関連記事

  1. 特定のトピックを除外する基準
  2. 北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の肖像画が公式報道で初めて祖父や父…
  3. アメリカのトランプ次期大統領が通商代表部の代表にジェミソン・グリ…
  4. 5以上のトピックにならないようにする
  5. 埼玉県八潮市での大規模な道路陥没と関係者の捜索活動
  6. サステナビリティ推進の重要性
  7. ウクライナと北朝鮮兵士の間で初めての戦闘
  8. アフリカの農業と持続可能な発展

ピックアップ記事

PAGE TOP