菅波柚希さんの舞台挑戦
菅波柚希さん、13歳。
ダウン症で知的障害があります。
柚希さんが今回挑むのは、太平洋戦争中の長崎が舞台の物語。
健常者の俳優と共に演じます。
役は主人公の弟の友人で、本格的に動きやセリフがある役は初めてです。
脚本と演出を担当する砂川幸子さんは、情報提供シートを参考に台本を書き換えました。
柚希さんが得意なのは体を動かすことですが、突然起きる大きな音や長いセリフを覚えるのは苦手です。
演技を通じて生まれる新たな視点
舞台の初日、柚希さんは、共演者のサポートを受けながら、苦手だった大きな音のシーンでも足を止めずに演技をすることができました。
知的障害がある子の台本には感情が分からないという意見があり、これが脚本家にとっても新たな視点を提供することになりました。
柚希さんの挑戦を通じて、障害のある俳優たちの個性が響き合う場が生まれ、社会に大きな価値をもたらす可能性が示されています。