アメリカのTHAAD配備が示す防衛の決意
イスラエルとイランとの間で報復攻撃の応酬が懸念される中、アメリカ国防総省はイスラエルに新たにミサイル迎撃システムを配備すると発表しました。
アメリカ国防総省は13日、バイデン大統領の指示で、ミサイル迎撃システムTHAADを運用する部隊とともにイスラエルに配備すると発表しました。
イランからの弾道ミサイル攻撃に対してイスラエルと現地に住むアメリカ人を守るための揺るぎない決意を示すものだとしています。
ネタニヤフ首相の国連への要請とレバノン情勢
THAADのイスラエル配備は去年10月のイスラム組織ハマスによる襲撃後以来です。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は平和維持活動を担う国連レバノン暫定軍を撤退させるよう国連のグテーレス事務総長に求めました。
イスラエル軍はイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘との理由でレバノン南部に地上侵攻を続けていますが、暫定軍の兵士への攻撃が相次ぎ負傷者も出ていました。
ネタニヤフ氏は危害を加えたことを遺憾に思うとしていますが、各国からのイスラエルに対する非難についてはヒズボラに非難の目を向けるべきだなどと反論しています。