戦争の影響を受ける子どもたち
ウクライナでは、戦争の影響を特に受けているのが子どもや女性、高齢者です。
国際NGO世界の医療団とともに開催されている写真展では、ウクライナの子どもや女性、高齢者などが犠牲となった現実を伝える約40点の写真が展示されています。
昨年4月には、ロシア軍のミサイル攻撃で9階建ての集合住宅が被害を受け、子ども6人を含む23人が命を落としました。
このような悲劇は、ウクライナ全土で650人を超える子どもたちが戦闘で亡くなっていることからも明らかです。
特に、地下で授業を受ける子どもたちの姿は、攻撃を避けるための苦境を物語っています。
高齢者と女性の厳しい現実
また、高齢者も厳しい状況に置かれており、多くの避難民は家族を失った女性たちです。
戦闘で亡くなった兵士の家族には補償金制度がありますが、実際に支給されるものは限られており、生活の困難さは増すばかりです。
戦争はいつの間にか市民の日常に忍び寄り、その余波は最も弱い立場の人々に降りかかるのです。
玉本さんは、こうした現実を知ることが、このような事態を防ぐための重要な一歩であると語っています。