取り出し作業の再開とその意義
東京電力福島第一原子力発電所でおよそ1か月半中断していた核燃料デブリの試験的な取り出し作業がけさ再開されました。
取り出しが実現すれば事故後初めてとなりますが、作業はたびたび中断していて着実に実施することができるかが課題となります。
福島第一原発の1号機から3号機の格納容器内部には核燃料デブリが合わせておよそ880トンあると推定され、極めて強い放射線を出し続け容易に近づけないことからその取り出しは廃炉最大の難関とされています。
作業の進捗と課題
東京電力は予備のカメラに交換したうえで装置の動作確認などを行っていましたが、きょう午前9時過ぎに作業を再開したと発表しました。
デブリを取り出すまでにかかる期間について東京電力は中断前の作業の実績を踏まえ当初見込んでいた2週間程度よりも短縮できる可能性があるとしています。
ただ当初開始する予定だったことし8月以降、ミスや装置の不具合で作業はたびたび中断していて、着実に実施することができるかが課題となります。