核燃料デブリ試験的取り出し作業の進展
福島第一原子力発電所2号機で行われている核燃料デブリの試験的な取り出し作業で、東京電力は格納容器の中に入れた装置で核燃料デブリをつかんだと発表しました。
核燃料デブリの取り出しは廃炉最大の難関とされていて、今後の作業で取り出しが実現すれば原発事故後、初めてとなります。
福島第一原発の2号機で先月10日に始まった初めてとなる核燃料デブリの試験的な取り出し作業は、装置のカメラの不具合によるおよそ1か月半の中断を経ておととい再開されました。
デブリの放射線量測定と取り出し完了の見通し
東京電力によりますと、きょうの作業で格納容器の内部に入れた装置の先端からデブリをつかむ器具をケーブルで下ろし、数グラム程度と見られるデブリをつかんだということです。
きょうは装置がデブリをつかんだ状態で作業を終えていて、あす以降、数日かけて装置を格納容器の外に出したうえでデブリの放射線量を測定し、一定の値を下回っていることが確認できれば運搬用の容器に収納して取り出しが完了することになります。