習近平国家主席のペルー訪問と首脳会談の調整
中国政府は習近平国家主席が今月、南部ペルーで開かれるAPEC・アジア太平洋経済協力会議の首脳会議などに出席すると発表しました。
会議に合わせ日中間では首脳会談が調整されていて、実現すれば石破総理大臣の就任後、初めての習主席との会談となります。
中国外務省はきょう、習近平国家主席が今月13日から17日にかけてペルーの首都リマを訪問してAPECの首脳会議に出席し、その後、17日から21日にかけてブラジルのリオデジャネイロを訪問しG20・主要20か国の首脳会議に出席すると発表しました。
両会議については石破総理大臣も出席したいという意向を示していて日中間では現地での首脳会談が調整されています。
日中間の懸案事項と首脳会談の重要性
日中間には東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出を受け中国が全面的に停止してきた日本産水産物の輸入の段階的な再開や、南部、深せんで日本人学校に通う児童が刃物で襲われ死亡した事件を巡る問題のほか、日本人に対する短期滞在のビザを免除する措置が再開されていないことなど懸案が山積していて、首脳会談が実現した場合、どのような議論が交わされるのかが注目されます。